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moomは、仮想の「メモ空間」をつくり、まるで部屋にモノを配置する感覚で情報を管理する、というコンセプトを表現したプロトタイプです。本プロトタイプを、veernca合同会社として、SXSW2021に出展。
チームメンバーである視覚障害者のひとりは、すべての情報をメモして残すことができないため、頭のなかに擬似的な部屋をつくり、モノを配置するように記憶しています。彼の記憶法から、さまざまな情報を仮想の部屋のような空間で感覚的に管理することを価値として提示しています。


本コンセプトをデザインするにあたり、10個の名言をどのくらい覚えたいか、共感するかなどの観点でveerncaのメンバーに回答してもらいました。そして、その結果を、覚えたい名言は自分の前に、共感する名言は自分の近くに配置する、CAD上で360度空間を再現するプロトタイピングを行いました。その結果、人それぞれ名言の配置がまったく異なり、「それぞれの頭の中の部屋は異なり、その差異には興味が喚起される」という気づきが得られました。

松村は、打ち合わせなどでの情報を管理する方法を次のように語っています。「自分の目の前にまっさらなキャンパスを作っておいて、そこに情報をプロットしておく。誰かが言ったことを、例えば左上に置いておこうとか、次の人が言ったことはちょっと近いので、右上に仮置きしておこうかな、とか」。
moomのコンセプトを提示したコンセプトムービー。

仮想の部屋のような空間では、音楽や名言など、さまざまな情報をその情報のコンテキストに合わせた場所に配置することができます。部屋は情報の種別に応じて複数種類作成することが可能で、それぞれの部屋に情報をコンテキストを含んだ形で登録すると、自動的に情報が仮想的な部屋に配置されます。
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